
GRB型インプレッサ WRX STIは、2007年〜2014年にかけて販売されたハッチバック型のWRX STIです。
EJ20ターボ×6MTを搭載し、WRC直系の走りを味わえるスバルの名スポーツモデルとして、今も高い人気を誇っています。
本記事では、そんなGRB型の魅力を、走行性能・デザイン・中古車相場から総合的に解説します。
これから購入を検討している方にも、すでに興味がある方にも役立つ内容です。
目次

- GRB型インプレッサWRX STIとは
- GRB型のモデル遍歴とグレード解説
- いま再評価されている理由
- 走行性能の魅力(EJ20ターボ・シャシー・制御系)
- デザイン面の特徴
- 中古車市場の傾向
- 購入時の注意点
- まとめ
1. GRB型インプレッサWRX STIとは

GRB型は、インプレッサとしては珍しい5ドアハッチバックのWRX STIです。
従来のセダンボディからの変更は当時賛否ありましたが、積載性とスポーツ性能の両立という点では大きなメリットとなっています。
- 販売期間:2007〜2014年
- エンジン:EJ20ターボ(2.0L水平対向4気筒ターボ)
- 駆動方式:AWD(シンメトリカルAWD)
- ミッション:6速MT
現在は世界的に“ガソリンターボ×MT×AWD”という組み合わせが貴重になってきており、希少性が高まりつつある1台です。
2.GRB型のモデル遍歴とグレード解説
ここでは、GRB型インプレッサ WRX STIの「年次ごとの変更点」と「選べる主要グレード」を分かりやすくまとめています。購入検討している方や、モデルの違いを整理したい方は参考にしてください。
GRB型 WRX STI モデル遍歴まとめ
| 年式 | 主な変更点 |
|---|---|
| 2007年(デビュー) | 新型インプレッサとして5ドアハッチバック化。2.0L EJ20ターボ+6MT、DCCD採用。基本グレード「WRX STI」設定。 |
| 2008年 | 特別仕様車「スペックC」登場。軽量化と専用チューニングを実施。ホイール・冷却性能向上。 |
| 2009年(中期) | 「A-Line(5AT)」追加。2.5Lターボ+5ATにより、より幅広いユーザー層へ対応。 |
| 2010年 | ボディ剛性強化、足回りの見直し。専用バンパーや空力性能を改善。 |
| 2012年(後期) | 仕様装備の細かな刷新。インテリア質感向上や一部装備変更。4ドアセダンのGVB型も並行して展開。 |
| 2014年(最終) | 次期型(VA型)へモデルチェンジ。EJ20ターボ搭載ハッチバックはこれで終了。 |
GRB型 WRX STIの主要グレード一覧
| グレード名 | ミッション | エンジン | 特徴 |
|---|---|---|---|
| WRX STI(標準) | 6MT | EJ20 2.0Lターボ | 基本となるスポーツグレード。DCCD搭載、ブレンボ、18インチホイールなどを標準装備。 |
| WRX STI A-Line | 5AT | EJ25 2.5Lターボ | より扱いやすいATモデル。トルク重視の2.5Lを採用。通勤・街乗りユーザーにも人気。 |
| WRX STI スペックC | 6MT | EJ20 2.0Lターボ | 軽量化(バッテリー小型化、遮音材削減等)、専用サスペンション、クーリング強化。サーキット向けの硬派仕様。 |
| WRX STI tS(特別仕様) | 6MT | EJ20 2.0Lターボ | STIチューンのサス、専用エアロ、レカロシートなどを装備したコンプリート色の強い限定モデル。 |
3. いま再評価されている理由
● EJ20ターボの完成形と言われる仕上がり

スバルの象徴でもあるEJ20。
その成熟した最終期のフィーリングを楽しめるのがGRBの大きな魅力です。
● 電子制御AWD+DCCD

DCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)により、前後トルク配分を手動で調整できるのも特徴。
● 現行では味わえない“尖った走り”

近年のスバルは快適性・安全性に向けたセットが中心。
一方でGRBは、WRC直系の刺激強めの走りが楽しめるため、今の若いファンにも人気です。
4. 走行性能の魅力


● EJ20ターボエンジン
- 高回転まで一気に吹け上がるフィーリング
- レスポンスの良い過給
- メカニカルな操作感
最新車にはない“アナログ的な気持ちよさ”があります。
● ボディ剛性とハンドリング

ハッチバック化によりホイールベースが短く、リアの動きが軽快。
峠・サーキットどちらでも応えてくれます。
● ブレーキ性能
bremboキャリパーを標準装備。熱に強く、制動力にも不満なし。
5. デザイン面の特徴


- ワイドフェンダーが強調された迫力のボディ
- ハッチバックならではの実用性
- STI専用リアスポイラー
- 大径ホイールとブレンボが映える足回り
GRBは長く見ても古く見えにくいデザインで「走り好きの実用スポーツ」として評価が高いです。
6. 中古車市場の傾向





- 相場:150〜300万円前後(状態・距離で大きく変動)
- 良質車の相場は上昇傾向
- MTスポーツ車の人気高騰で、今後も高値維持が予想される
EJ20ターボの人気を背景に、走行距離の少ない車両は希少価値が高くなっています。
7. 購入時の注意点

中古でGRBを探す際は、以下の点に注意しましょう。
- エンジンオイル管理が適切か
- オイル滲み・燃焼室の状態(EJ20は熱に弱め)
- クラッチやミッションの状態
- 社外パーツの有無(無茶なチューニング車は避ける)
- 事故歴・修復歴
できればスバルディーラーで点検してもらうのが安心です。
8. まとめ

GRB型インプレッサ WRX STIは、
- EJ20ターボの完成度
- アナログ感のある走り
- ハッチバックの実用性
- 年々増す価値
こうした理由から、今も根強い人気を誇る名スポーツモデルです。
“WRX STIらしさ”と実用性を両立した1台を探している方には、ぜひ注目してほしいモデルだと言えるでしょう。
VOICEVOX:ずんだもん
写真引用元:SUBARUHP、グーネットHP
YouTube「ずんだもんカーライフチャンネル」でもインプレッサWRX STIを紹介中。良かったらぜひ見てみてくださいね!
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